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額縁の種類について

 T.額縁の種類について                  
現在、流通している代表的な額縁の呼称がどれくらいあるか、下記の表図に簡単にまとめてみました。
まず、この表の分類をご理解いただき、皆様の作品に適した商品を選ぶ際の参考になれば幸いです。

 

*1〜明治以降、洋画(油絵)の流入により、それまでの表装様式即ち大和(やまと)額縁(和額)と区別
    するために使われた総称です。
    そのため洋額というと、油絵のための額縁と受け取られるが、ここでは、日本古来の絵画や書作
    品以外に用いられる額縁のことを指します。
*2〜和額の名称も近年にいたって洋額と区別するために設けられた呼称とされています。
    (もともと、大和(やまと)額縁(和額)しかない時代には、このような区別はありませんでした。)
    その主用途は、日本画・水墨画(南画)・書作品・木版画及び、歌画・浮世絵等を入れるに相応し
    い額縁とされます。

日本の芸術としての書・絵画は昔、中国文化と共に到来し、わが国独自の形態に発展したと伝えられます。
当時は、今日の表具の形態も確立される前で、額縁は主に神社や寺院など公の場の室外に表札や看板としての機能で展示するものが中心であったと思われ、室内に額を飾るのは近世になってからのものと考えられます。
やがて、縦長の作品は掛け軸や屏風などに仕立て、横長の作品は扁額に仕立て欄間に飾られるようになりました。

 

わが国の表具の主流は京都を中心にして発展しましたが、江戸に[徳川幕府]が置かれ、その流れも京都と江戸に二分化されました。
その後、庶民の生活の中にも徐々に広がり、それぞれが個性的に発展して今日、京風(きょうふう)仕立て・東(あずま)仕立てといわれるようになりました。
しかし、和額については、細部に渡り東西の違いが一般に明確にされていない点や、現在のように既成商品が全国に流通して地域によっての違いが少ないことから、呼称・解釈等、統一されていない部分も多くあります。

 

*3〜ここでは、美術作品用としてではなく、わが国独自に生活の中で定着した、用途別の額を分けま
    した。
    形状としても、和・洋の額をベースに独自にアレンジされたそれぞれの形式があります。
*4〜ここでは、手芸作品など、その分類やスタイルは確立されていても、専用の額としては一般に分類
    されていないものを入れました。
    この分野は、流派・団体・作家により作品の創作寸法(寸法・厚み)が違うため、規格寸法の統一
    ができていないためです。
    また、これらの作品に用いられる額縁は、その作風などから洋額・和額の中より代用される物が
    多い。

 

以上の分類は、従来から額縁業界で、それぞれの商品群の位置づけを明確にするために分けられた
ものです。
現在、住宅環境や生活様式の変化、個人の嗜好の多様化により、最近ではこの分類の枠を越えて自由に利用されているものもあります。